コ本やの新たな拠点は池袋です。リニューアル後のフロア面積は、これまでの王子の店舗よりも3倍ほどの広さになります。
具体的には、書籍の在庫数を大幅に増やし、展覧会や上映会といったイベントの用途によって使いやすさを拡充させ、レクチャーやワークショップなどのラーニングスペースとしても展開していくことができる機能を加えました。
狭さを有効に活用した以前に比べて、改装後のコ本やは、アチック(attic, 屋根裏部屋)として閉じていることが特徴であり、その可能性を追求したいと思います。
時間の速さから遠ざかろうと思ってもなかなか難しく、広がった好奇心もタイムラインの中ですぐに消えてしまいがちになる。アクセスしやすさとは、立ち停まることへの恐れとしてとらえることもできるわけです。
本や作品は立ち停まることによってこそ、思いや考えをめぐらす働きが生まれ、それが経験になっていきます。
「池袋西口の喧騒に穴をあけてみる」これがコ本やの新たなプロジェクトです。立ち停まるための穴であり、ドーナツ穴のような存在でありたいものです。
コ本やは、これまで以上にメディアの遊び場として芸術表現に関心のある方やアーティストたちにとってのプラットフォームにもなるべく、目指していきたいと考えております。(和田信太郎)
オープン予定日:2019年9月中旬
[スケジュール]
7月31日 電気工事終了
8月1-4日 床防塵塗装、壁塗装
8月5-24日 什器組立、設置工事
8月25- 商品陳列、開店準備
9月中旬 オープン予定
完成予想図
「古本屋の面白いところは、思いもよらない出会いがあることだと思います。
なんとなく入ってみた古本屋で、こんな本あったのか!この作家こんなのものも書いていたのか!などと興奮してしまうことはよくあります。
新しいコ本やでは古本だけでなく、新刊本やアーティストの作ったzineや雑貨なども扱いますし、展覧会やイベントも頻繁に行います。
訪れる人にとって、モノだけでなく様々な情報や人との、予期せぬ出会いが常にある場を作っていきたいです。」(清水 玄)
オープンスペースの名は、「theca(テカ)」
「近年、仲間たちが集まってギャラリーやオルタナティヴ・スペースや、アートスクールをつくる動きが増えています。
住む場所さえつくり始め、バイトをしながらお金をためて制作や芸術について考えることを続けているのです。
作品を見せるだけにとどまらず、芸術表現を実践できる「場」は、とくに美術作家にとって大事な要素の一つです。
どんな場所なのかによって、作品の質も変わります。変わっていきます。
コ本やは、その名の通り本屋として、いつでも誰もが来ていい場所です。
池袋に移転して、「theca(テカ)」というスペースを設けることになりました。
theca、テカには、嚢(ふくろ)、箱、何かを内包するもの、という意味があります。
これまでのような、本屋の延長として展示場所があるような形は変わりませんが、コ本やの中に「theca」というふくろをつくって、
だれもが芸術表現を実践して、考えられる場所をつくりたいのです。」(青柳菜摘)
設計デザイン
戸石あき
建築家、1991年生まれ。アメリカ・シカゴで幼少期を過ごし、帰国後は東京在住。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。ガラスの新たな制作技法を探究した、mille-feuille plyglass技法の提案とそのプロトタイプを修了制作として提出し、サロン・ド・プランタンを受賞。2016年 フランス・パリの建築設計事務所 ciguë でインターン、2017-2018年 スキーマ建築計画勤務を経て、現在は東京を拠点にフリーランスでデザイン・アート・空間設計の活動をする。マテリアルと、それを加工していく行為、そのための道具と空間、それら何かをつくるという人の営みにまつわるものに端を発した制作を行なっている。
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コ本や honkbooks
〒171-0014
東京都豊島区池袋2-24-2 メゾン旭2F
※入り口がわかりづらくなっております。
1階に病院がある建物の真裏まで回って頂き、インターホンを押して下さい。
(平日12:00~17:00は正面自動ドア入ってすぐのエレベーターから入店いただけます。)
JR池袋駅より徒歩10分、東京メトロ副都心線 池袋駅より徒歩5分、
東京メトロ副都心線・有楽町線 要町駅より徒歩5分
営業時間. 12:00-20:00(予定)
定休日. 月曜日(祝日の場合翌日休業)
tel. 03-6907-2239 mail. honkbooks@gmail.com